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鷹野和美氏セミナー(ケアテックス2016)

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3月18日、ケアテックス2016で鷹野和美氏のセミナーをお聞きしました。
本質を突く内容だと感じましたので、メモをまとめます。

なお、メモの取り間違えや鷹野さんの意図と違うことを書いている点が
あるかもしれません。雰囲気を汲み取っていただけますと幸いです。

1983年にデイケアと訪看を始めました(日本初とのこと)
26歳のとき。
寝たきりのまま退院する医療が許せなかった
1回500円でリハビリに通えるようにした
もちろん保険点数はなかった

病院でとても叩かれた
そんなこと社協にまかせろ
でも社協もやってない

ただ、味方が2人いた
うち1人が当時副院長の鎌田實先生
「若造がいうことは絶対正しい。がんばれ」

今、日本中にデイケアがある
善意でやったことは生き残る

今、ケアマネ不要論
制度当初は合格率80%。今は15%
「ケアマネがいなくては介護保険ができない」
なんとなくうかってそのまま今に至る人もいるのでは
限度額とサービスの調整なら誰でもできる
デイ、訪問介護、看護だけのプラン
これからお金を払って頼む人がいるだろうか?
ケアプランは法的には自己作成が本来の姿

どういうケアマネが生き残るのか
インテークをへて有効なケアプランをつくれる人
ホットハート&クールヘッド

日本のケアマネの見本になったドイツは看護師がケアマネになる
日本は誰でもなれた

今後の改革の方針
御用聞きのケアマネは不要
今行っているケアマネジメント、1割負担になっても払ってもらえる?
保険者機能の強化(2006年地域密着、2015年生活支援は市区町村で)
全国でやるお金はもうない

1600ある市区町村
ハコモノをそろえて地域包括ケアシステムという
勘違いである

ケアマネの縦横の情報が活きればハコモノはなくても良い

今後の流れはどうなるか
包括は主任ケアマネと社会福祉士が配置されている
社会福祉士がインテークをする
良い配置

施設ケアマネはなくなる
利用者と相談員がプランをつくるようになる

ケアマネジメントの流れ
入口(紹介、街で見つける)
インテーク
目標設定
↓全員の了解
実施
モニタリング
リアセスメント
循環構造
終結

循環構造が途切れるのは?
死亡&ケアマネの変更

入口で何をするか
1.ケースの発見
ケースはイギリス英語では「人」のこと。症例のことではない。
だからケースの発見=利用者の発見
2.スクリーニング
うちでみるべきかどうかをふるいにかける
3.インテーク(in take)
ここがプロの専門技術
人から話を聞くのはカンタンなことじゃない。
これができて一人前。
必要なことが網羅されている必要がある
学生にインテークをさせると1分もたない
「今日はなんで来ましたか?」と聞く。
紹介者から情報を得ているはずなのに!
アセスメントとは、どのチャートを使ってもいいからアセスメントしてということではない
トレーニングをすべき(インテークの)
ニードは問題点の奥に横たわっている。

主訴の聴取
 デザイヤ
 デマンド
 ニード
 最初はデザイヤやデマンドが出る。ご飯がまずい。家族が冷たい。
 徐々にそこからニードのタネが出る
適性(なければ紹介)
 うちでみるべきかどうか。適性がなければ紹介する
契約
次回の約束
 忘れがち
 医師は必ず行う。トレーニングされている。

アセスメント項目
主訴
ADL
心理学的社会的機能
経済的状況
利用者のやる気・価値観(COPM)
 日本老年医学会で東大が出したやる気のインデックスはなかなか良い
対人関係(自己覚知)
 利用者も、ケアマネも。自分を知り相手を知る。
家族近隣友人等の情報
居住状況
利用者自身の説教性
現に利用しているサービス

対人関係について。
ハーバードのアーサークラインマン教授
「イルネスナラティブス(病の語り)」
そこからナラティブベイスドメディスン
語りに耳を傾けるべき
今まではEBM。
検査検査で、証拠が出たら治療するという考え

地域包括ケアステム
厚労省の意図「高齢者が自宅で暮らせるように」

システムというと、パッと浮かぶのはコンピュータやステレオ
デバイスをすぐ考えてしまう。
しかし、クリニックや病院を置くことではない
本当は、人と人との関係=システム。
モノではない!

イギリスのガイドライン(16項目 ノート取りきれず全部掲載できず)
本人の基本情報
本人のニード
本人の自立度
本人の身体的健康状態
本人の心理的健康状態
本人の投薬状態
本人の生活態度、習慣
本人の文化的背景
 中国の人はカニのからを床に捨てるのが礼儀
 魚のホネをププとはくのが習慣
 いやだではなく、寛容性(トレランス)を広げる
 日本だって、左手で食器を口に近づけている
 世界ではこれが下品だとおもわれている
本人の生活歴
介護者のニード
本人に対する地域での支援状況

今、中国で介護保険の準備に入っている
アドバイスを求めてくる
「どちらのお風呂が良いですか」どのマシン?
あなたたちの家にお風呂ありますか?ときくと「ない」
湯船につかるのは日本の文化
シャワーしか習慣がないところでおふろをつくるいみはない

インテークのとき
・ミラーニューロン ハーバードの研究によると第一印象は0.1秒で決まる
 清潔なみなりがとても大事
・自己決定重視
 「こんなサービスがありますよ」と例示しても良い
 ただ「さぁ、どうしますか」と言えるかどうか

諏訪中央病院の小児科
全部説明してくれる

アセスメントがちゃんとできたらプランにつながる
・面接の基本をおさえていますか?
 焦点化質問、選択型質問、促進型質問、共感の示し方

ケース
85歳夫(介護者)、83歳妻(要介護2)
・アパートの3階に居住(エレベーターなし)
・介護に疲れた夫からケアマネに「相談したい」という話があった

これを見てサービスを思い浮かべてしまった人は、やりなおし!
問題点にケアプランを押し付けているのではないか。

夫は何に疲れたのでしょうか?
そこからきいていきたい。

問題点は原因1~Nに分解できる。原因1は、その原因A~に分解できる。
これ以上分解できないところまで

予防はいくらでもできる
75歳にあつまってもらって、週に2回予防デイを実施
5月、9月、12月に3階測定。HDSRなど向上
なお、2回の測定が多いが2回ではなく3回はかるべき
ろうそくが燃え尽きる前に明るくなるように、一瞬よくなる人もいるから

デンマークは世界1幸せな国
日本は今53位
制度をみると、日本はデンマークを目指しているのでは、と見えてくる
デンマークは寝たきりゼロ
本当にいない
なぜいない?役所に聞いた
「幼稚園に行けばわかるよ」
子どものうんち。1歳でも、自分で自分のおむつをとり、保育者に「ん」と渡してくる
ズボンをぬごうとするこども
見守る人は徹底的に見守る
手を出さないように保育者はタオルを持つ
もし自主性を奪ったらその保育者はくび
介護施設で職員はカベにてをつけてみまもっている
「日本がデンマークに追いつくには70年」
カチンときたけどそのとおり
コペンハーゲン州立病院
脳卒中の人を含めて平均在院日数4.8日
救命がおわったら家でリハビリ
PTOTが家でリハビリするから家に合ったリハビリになる
それをデザインするのがコンタクトパーソン(ケアマネ)

アセスメントとプランは画用紙一枚と鉛筆一本で十分
「論理樹を頭の中に早そう」竹内教授

★利用者のニードにプランをミートさせる
★CMの仕事はプランをつくることではない。地域包括ケアシステムをつくること
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「日本にいながら外国にいる気分」失語症の人が社会復帰を果たすには

言葉が不明瞭になった人を初めて見たのは、高校の部活のOB会。

30年くらい上の先輩。
在学中、よく面倒をみてくださった。

先輩は大学が応援部。
OB会の締めでいつもエールを切ってくださった。
シャンとして、恰好よかった。

高校を出て、ある年のOB会。
先輩は障がい者になっていた。
片麻痺で、歩くのも大変そうだった。

誰かが言った。
「○○先輩は倒れて大変な目にあった。でも、今日、がんばって来てくださった。」

まわりはどう接したらいいかわからなそうだった。
私もわからなかった。

誰かが言った。「先輩、またエールを切ってください。」

よろめきながら立つ先輩。
若手OBがよこで支えた。
「フレー、フレー」が「うえー、うえー」になっている。

やりきって、拍手が起きた。

盛大な拍手ではなかった。
目の前で起きていることをどう受け止めたらよいか。
パチ、パチ。拍手が迷っていた。


日本には現在、失語症の方が50万人いると言われています。
しかし、失語症になって社会復帰をする人はまだまだ多くありません。

調査によると、失語症軽度の方でも60%が「友人との付き合いが少なくなった」、
同じく70%がうまく話せないことで孤独を感じる」と回答しています。
「ある日突然に-失語症との闘い-

そんな中、東京都杉並区で失語症の方の社会復帰に取り組む
言語生活サポートセンターをお訪ねしました。

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言語生活サポートセンターは園田さん親子が運営している事業所です。

母の園田尚美さんが代表取締役、息子の奨(すすむ)さんが事務局長をつとめています。
尚美さんのご主人も脳塞栓によって失語症になった一人です。

失語症と戦う(1)ある日、言葉を失ったら・・・(YOUTUBE)
失語症と戦う(2)「会話パートナー」がもたらすもの(YOUTUBE)

社会事業の大先輩のお話、示唆に富むものでした。
ポイントを列挙します。

失語症とはなんですか?
・言語中枢が損傷すると失語症になる
・損傷の原因は脳卒中、脳腫瘍、事故等による外傷。
・失語症は画像でほぼ診断できる。まれに画像でわからないケースもある。

たとえばどのような症状があるのでしょうか?
・買い物するときにリストをほぼ書ける人がいる。
・しかし、レタスが「レスタ」と書かれている。これはまだ復元できる。
・だが、あるとき「ハ」と書かれていた。買い物に出かけて何のことかわからなくなった。
・これは、酢のことだった。
・この症状を錯書(さくしょ)と言う。

失語症の症状
失語症の話しことばの障害は、軽度から重度まで様々です。失語症でも時々物の名前が思い浮かばない程度の、比較的軽い人から、「はい」「いいえ」の返事もできない重度の人までいます。失語症のタイプもいろいろあります。話しことばでは、時計を見て“時間を見る物”であることはわかっているのに「トケイ」という名前が言えなかったりします。リンゴを「ミカン」と別の名前に間違っていってしまうこともあります。テレビのことを「タデビ」のように発音を言い間違えてしまう人もいます。健康な人でも、昔の友達に会って、名前を思い出せなかったり、間違えていってしまった経験があるでしょう。失語症になるとこのようなことが、毎日の生活の中でたびたび起こります。話しことばだけではありません。程度の差こそあれ、ほとんどの失語症者は、理解することの障害も併せ持っています。相手に長い文や早口で話しかけられて理解できなかったり、突然別な話題を話しかけられてついていけなかったりします。また、文字も話しことば同様に障害される方がたくさんいます。一般的にカナよりも漢字の方がわかりやすいようです。(日本失語症協議会


当事者や家族の心理はどういう傾向にありますか?
・実は、退院直後の1年はものすごく回復する。
・しかし当事者や家族、元職場は元気だったころを見てしまう。焦ってしまう。無理もないが。
・できたことも見てほしい

社会復帰できるケースと難しいケースの違いは何ですか?
・退院から継ぎ目なく支援に入れた方が復帰しやすい
・たとえば退院後4年間自宅にこもって暮らした方。もともとの性格ももちろんあるが、社会性がなくなってしまう

就労するためには何が必要でしょうか?
・行ける企業に出会えるかどうか。就労には企業の理解も大事。
・現状で失語症の人が職種を選べる状態にはまだなっていない。
・元SEの人がSEを希望しても、入力デバイスがこれから。プログラミング言語にも課題。
・今のところ、総務の職種は入りやりやすい。

退院してから就労に至るためにはどのようなステップが必要ですか?
・まず、月曜日~金曜日まで自分でどこかに行って何かをすること。
・スケジュールを組むのが最初のステップ
・週に3回就労支援、週に2回デイサービスでも良い
・でかける習慣ができて初めて面接で「では、何ができますか?」という話になる。
・そうするために、60歳以下の人はケアマネが退院直後から訓練施設や病院などのスケジュールを組んでくれる

サポートセンターの目的は何ですか?
・言語生活サポートセンターではご利用者に対して「センターを卒業してほしい」と考えている
・実際、失語症が恥ずかしいと感じていたが「そうではなくなる」という目標を立て
人前に出られるようになって卒業した方が3名、「働きたい」という目標を立て就労して卒業した方が1人いる。

どうしてセンターが必要になったのでしょうか(要精査)
・2000年までは、病院が良ければ退院後いくらでもリハビリに通うことができた
・しかし、最大180日がリハビリ期限になった。180日以降は点数が下がる(病院は患者単価が下がるので受けたがらない)
・退院後のリハビリを求める人のためにセンターが必要になった。

センターの役割は何ですか?
・失語症の人は「自分の言いたいことが伝えられない」という状況にある
・家族や察しの良いSTには伝えられても、それ以外の人に伝えられないストレス
・それが、家族やST以外の人に「伝わった!」という経験

・病院の地域相談室から退院直後にセンターに見学に来る人もいる
・そういった人は、自分以外にも話せない人がいることを知る経験になる
・「ここだと間違ってもいいんだ」という安心

・支援者や仲間が「できるようになったことを」見てくれる
・週1回、3時間で行ったことをほかに活かす。
・週に1回会うことで、互いの活動を報告し合う場にもなっている
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どうやって失語症の方が利用に結びつくのでしょうか?
・開設時、地域の病院をひととおりまわった
・病院からの紹介がメイン
・今では病院から患者に「行ってください」と伝えてもらえる。

ご利用者はどこから集まっていますか?
・北は大泉(練馬区)、西は国分寺、東は広尾、南は東松原(世田谷区)から
・送迎はセンターで行っておらず、外に頼んでいる。自分でバスに乗って通所する人もいる。

ご利用者の年齢はどれくらいですか?
・平均年齢は60歳

ご利用者の主な目標は何ですか?
40歳~60歳:復職・就労(家業の後を継がなければならない人も)
60歳~:社会に出られるように(例:ゆうゆう館で将棋をする、また1000人の第九に出る)
80歳~:今の状態の維持

ご利用者はどんな方が多いですか?
・デザイナー、音楽家、自営業、社長の人が登録者に多い
・外に出ようとする姿勢が強いのでは。
・病気になると、なる前の性格が強くでるように感じる。
・サラリーマンだった人は「元のようにしたい」と言いがちな印象。
・しかしこれは、いきなりエベレストに登ろうとするようなこと。
・まずは高尾山から登りませんかと提案する。

午前・午後1日2コマありますよね。コマによって傾向はありますか?
・午前は年配の方が多い。午後は若めの方多い。
・病状ではわけていないが、似た傾向の方が集まる。

センターの利用は全額自己負担ですか?
・いいえ、介護保険の通所介護の枠組みを利用してもらいます(1割負担)
・開設時、どの制度を使うか検討しました。医療か障害か介護か。
・医療は医師の診断書が必要
・障害は車いす前提のための相当の広さが必要
・また、精神病の方が暴れるという前提なので手厚い人員配置が必要
・通所介護の要件が、報酬は低いけど一番やりやすかった。

このようなセンターが増えるにはどうしたらいいですか?
・もう少し利益が出るようになること
・現在の利益率は2%。稼動率は85%。登録62名。
・効果が大事なのでスタッフは全員ST。しっかりとした給料を出そうとしている。
・2015年の改正前は稼動率100%だったら利益率6%くらいになったと思う。

音楽が失語症の方にとって役立つ可能性はありますか?
・今でも口を開いていただく第一歩として歌をうたっている
・年齢を問わず、重度の人には歌が大事という印象
・失語症の方にとって、呼吸の安定も大事。
・鼻呼吸はできるが口で吸えない方がいる。たとえばストローで吸えない。
・呼吸30分、歌15分、その後感想をのべあうようなプログラムはどうだろうか。


人口減少社会において、より多くの方が働いて社会に出られるようになることはとても重要です。
園田さんたちのように、着実な取り組みを行う事業者が増えていけば、と願います。

言語生活サポートセンターのホームページ

とはいえ要介護4が支援になって卒業したら経営的に痛くないですか?

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NGU「生活維持向上倶楽部 扉」山出(やまで)さんの講演のあと、質問しました。NGUはネバーギブアップの略です。

「サポートひとつで眠っていた能力を引き出せる」
山出さんはこの考えからデイサービスで自立支援に取り組んでいます。たとえばある認知症の男性。立ち上がりが不安定で転倒の連続。利用が始まったときは顔面血だらけの様相でした。しかし、立ち上がりの仕方を改善すると安定するように。「マジックだな」とドヤ顔の男性。以降「マジックを見せてください。」と頼むと立ち上がってくださる。自宅でも安定して立てるようになり、転倒の心配ばかりしていた家族の負担は減った。

またある女性。利用開始時は要介護4。書く文字はミミズが這うようだった。それが今は要介護2(プロセス聞きそびれました)。ニンジンを切っている。「今度の認定調査で支援になるのでは?」と山出さん。成果が目覚ましい。

しかしふと疑問が湧いた。もし要介護4の方が支援になったら売上的に相当の痛手では?山出さんに直撃してみました。

すると山出さん。
「たしかに今の収益を見たら減ります。けど、長期的に見たら問題ない。支援になって卒業したら、すぐ次の人をケアマネさんが紹介してくれるから。それに、加算について、元々体制はあるけど取らずにやっていた。『加算とれますよ』という勧めがあって加算を取ったら改正後に売上があがった。」

なるほど!しかも、
「支援で利用終了した人が元にもどらないためのことも考えているんです。」

え?なんですか?!
「もし来なくなって引きこもっちゃったら、元に戻ってしまいますよね。そこで、昼食代だけ出してもらい送迎もして、ボランティアとして来てもらうんです。」

それはいい考えですね!でも、デイサービスの広さを考えたら人が多くなると狭くなっちゃいません?
「それは始めから考えてあるんです。18名の広さで、定員10名なんです。」

ワオ!

http://www.ngup.jp/html/company.html

社会起業家特別講座2日目

参加する前は、問題ばかり大きくて、真剣に取り組んでいる人なんてどこにもいなくて、
社会はお先真っ暗だと思っていました。

でもそんなことはなかった。

大きな問題は小さくわけて取り組めばいいし、
小さな現場で、大きな現場で奮闘している仲間がたくさんいる。

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司会のエティック中村さん。とても嬉しそうな笑顔で「昨日はよく眠れましたか?」

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1日目の宿題その1。社会起業家100人インタビュー(下)を読み込み、マネしたいポイントをリストアップ。

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先輩に学ぶのに絶好の書。WEBでも見れます。

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宿題その2。調査の計画をつくる。

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ここから、100人インタビュー掲載33名のポイントを一気に紹介!

・ぜひ先輩に聞きに行って。直接。
・その際の注意点。よく動機とか今後の展開をきく人がいる
・けど、そうじゃない。ビジネスモデル上の特徴。自分の活動にどう活かせるか。
・100人インタビューは創業順。社会の課題のうつりかわりがわかる

・69ページ。社会福祉法人むそうの戸枝 陽基(ひろもと)さん。
・自閉症で水をまく特性のある人がいた→しいたけ工場を買った。その子は一日中水をまいてる。
・なんでもしまいたい特性の人がいた→鶏が産んだたまごをひろっている

・81ページ。ハットウ・オンパク 野上 泰生(やすお)さん
・本当のリピーターは、カワイイキレイではない。
・あの人にまた会いたい

・85ページ。かのさと体験環境協会 仲田 芳人(よしと)さん
・WTOの予算で1000億円都市と農村の交流に予算がついたことがある
・残るのはゴミと疲れだった
・だったらお年寄りの生きがいをつくろう!
・どうしたら都市の子どもがファンになるか。徹底的に考える。ほかにはないアクティビティは?
・夜に魚を取る。1日1組、最大年7回。雨天中止。倍率20倍。

・93ページ。かものはしプロジェクト 村田早耶香(さやか)さん
・子どもが売られない社会をつくる
・カンボジアでうまくいった
・ふつう、カンボジアでほかの事業をやりだす
・けど、理念から考えて、インドに行くべきと思って行った

・101ページ。PEER 佐藤 真琴さん
・病院で紹介されているカツラは高い!しかも品質わるい・・・。
・中国に行ってカツラを買い付け。
・病院のそばに美容院をつくった。そこでカツラを提供。
・今はプロと組んで全国40か所でカツラを流通。

・バケツのどこから水がもれているのかを見つける
・ふさぐ方法はいろいろある!
・現象に対してすくいの手を差し伸べるだけではだめ。構造を知ろう。

・さぁ、調査だ!
・対象の深堀は日常の活動でできる
・リーチできていない人に届けるにはどのような情報が必要?
・協力してほしい人が動かざるを得なくなるためにはどのような情報が必要?
・今届いていない顧客にせまるために、調査を設計していますか?
・実はこの人も顧客ではありませんか?
・対象にはならない人について調べるのもアリ。何が違うのだろう?

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あらためて調査計画を書く。ふせんでコメントし合った。

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宿題のときは整理できた気でいたが、何を聞いたらいいかわからなくなった。


・NPOに「広報をしていますか?」と聞く。「していない」が多いという結果が出た。これは現状を追認しただけ。

・全国規模の助成金と都道府県別の助成金。申請書類について調べた。
・どちらが申請書の枚数が多いか?
・都道府県別が多い。なぜ?
・全国規模に出す団体はたいていホームページがある。足りない情報はホームページを見ればよい。
・ローカルの場合、活動しているけどホームページがないことがある。
・くわしく知るために書いてもらっている。
・そこで、70%の助成金書類が聞いているものについてまとめてCANPANの項目にした。

・何を調べると当事者が本気になるのか

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・「ちょっとでもよくなっていればいい。」
・心持ちとしてはいいよ。でも、いつまでにどうなっていればいいの?

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・おせちをつくるのもある種のプロジェクト。
・必要なタイミングで必要なお重を用意するにはどうしたらよい?
・完成図から逆算してつくる
・お重が広がった図があなたには見えているか?
・やりたいことからやると永遠におわらない。
・どうなっていてほしいかに執着する
・こうなっていてほしい。でも、なっていないのはなぜ?

・少子化と高齢化は打ち手が違う
・少子化。アンケートをとると2.5人うみたい。でも実際は1.4人。
・高齢化。高齢者が多いのは変えられない。「与件」という。
・「高齢者が多くても○○になっているはずなのになっていない」は課題。
・山梨県に海がないのも与件。

・NPOが広報をしないのは、お金がないからじゃない。
・アンケートでお金と時間がないというのはそういえばすまされるから
・本当の理由は、しなくても怒られないし、しても褒められないから。

・計画は何のためにつくるのか。一緒にやる人にわかってもらうため。
・相手を理解したうえで、相手に何を伝えるか

・どうすればドミノが倒れつづけるか
・自分たちの限られた時間、労力、機能をどこにかけるべきか
・誰から効果を生むと、変化が最大化するか

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・静岡県は、要介護の割合も要支援の割合も最も少ない。
・要因はいくつかあるが、施設の数も介護職員の数もすくないことが一因(だから介護サービスが使えなくてはなから申請しない?)
・静岡県への提案は、「ここで予防をしっかりやらないと将来支えきれないですよね?」

・何と何を比べると、本人たちはより本気になる?

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・調査をすると「先生」になれる。たとえその分野の専門性がなくても。
・経験を積んでエキスパートになる道もあるが、「市場を知っている」というポジションもある
・実践の専門家はたくさんいる。まとめて報告できる人は少ない

・自分たちでサービスするのではなく、業界を動かしてほしい
・どうやったら社会全体を変えられるか。加速できるか。
・事業は始まると現場の対応に追われる。だからこそ!

・川北さんたちは、社会へのインパクト最大化&全体で赤字にならないことを基準に調査をするかを決めている。
・たいてい調査は赤字。けど、これをきっちりやることで書籍と研修の単価があがる
・表にはライバルの名前も書く。利用者からみたらいろいろある。
・私たちは顧客からどう見えていて、そこでどんな役割を果たすべきか。
・サービス提供?ナビゲート?コーディネート?
・当事者から見て価値がつながっているか?

・ステークホルダーマップの落とし穴。図を書いて満足する。自社があればもっと満足しておわる。

・よそがうまくいっているならばウチは出る。うまくいかないならば介入する。
・受益者にとって最適なポジションを取り続ける。

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・どこで稼ぐか。顧客のポートフォリオを最初から意識しておく。
・より良いものをやる必要があるのか、任せればよいのか。
・自分たちはだれと補完関係になれる?

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・参加者のポートフォリオを見てみる。自身も乳がんサバイバーでがん患者の就労問題に取り組む田中愛子さん。
(川北さんコメント)
・ガン患者は50万人。働く人は6000万人。
・今は1%だが、早期発見でこれから割合がもっと増える。
・3%(30人の職場に1人はいる)になったときに、何をすべきですか?→企業にコンサルできる

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・気仙沼を盛り上げようとする小林峻さん。
(川北さんコメント)
・自分がいる気仙沼での仕事は単価をあげられない
・けど、気仙沼でやった仕事のノウハウをよそに売ることはできないか

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リリムジカの分も書いた。
同じようなことに取り組む(と思われる)他団体も書き入れた。

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・調査はだいたいやっていない。誰かがやるしかない。
・「物分かりのわるいオトナ」を動かすには調査しかない
・内側にいるがいゆえに気づいていない。
・「オレたちの方が長く住んでいる。オマエに何がわかる。」
・たずねるの手前に「比べる」がある。それを行うのがよそものの仕事

・現場が赤字の可能性が高い場合、最初から顧客の広がりを考えておく
・価値をわかってくれる人を意識しておく
・プレーパークせたがやのノウハウを買う人
・1,000円→子どもの発達に興味がある大学生(テキスト代として)
・10,000円→現職の教員、企業のCSRで子どもについて学びたい人、議員の視察(座学+実習2日間)
・100,000円→似たようなことを自社でやりたい人やコンサルタント
・1,000,000円→ホテルやマンションの業者。子どもの空間づくりが必須になる人
・たとえ100万円が年に1回しか売れなかったとしても、その料金表をのせておくことに意味がある

・信頼されようと思ったら「ここ、いいのなかったんだよね~」というポジションがよい
・計画は5年で見ている。景気のサイクルに行政の仕事も企業の仕事も左右される
・単年度だとふれはばが大きい
・支えてくれた人たちにはどのように目標を見せるとよいか(もしかしたら短いスパンかも?)
・VCと金融と支援者。信頼を形成するための時間軸が違う。(VCの方が支援者よりも短いかも)
・調査はどこからすべき?緊急性の高いところから

・何年か前、社会起業塾で子ども分野が重なったことがある
・お互いの団体の理事になることを勧めた。得意不得意がわかるから
・説明会や営業を合同でやろうと勧めた

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・大きな問題にどう取り組む?ちいさくする
・セガサターンを1000万台売るにはどうしたらよい?10万台売れる理由を100個つくればよい(BY秋元康)
・実際にタッキーCMで10万台、湯川専務で10万台。のこりはソフト98本を競争させる戦略。
・「競争させる」という意味ではAKBも全く同じ。

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おわりが近づいてきた。みんな知恵熱。「具合が悪くなってきた」という人も。

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ETIC.佐々木健介さん
・新しく難しいことをやっているからこそ、こうして集まっている
・悩んだことをずっと持ちつづけられるかどうか
・問いに逃げずに向き合ってきた先輩方がいる
・モヤモヤした?それも良い。それを大事に。

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・直球を投げました。なぜか。直球を受けられると思っているから。
・ドミノが倒れ続けるように
・大きいところには大きくなった理由がある
・顧客がパートナーに、発信者になるには?
・対象者を消費者ではなく、一緒に新しい社会をつくるパートナーにする

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NTTドコモ CSR部長 川﨑博子さん。
・戦略を立てて、戦略的に実行しよう。
・一気通貫である。
・がんばって!

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アンケートを記入。

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2日間、ほんとうにありがとうございました!

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懇親会~。

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社会起業家特別講座1日目

昨日、NTTdocomo が主催し ETIC.が事務局を担う社会起業家特別講座に参加しました。2日連続の講座で、昨日はその1日目です。

参加した動機は「今のまま事業を拡大して本当に社会が変わるのか」「ありたい未来から逆算して行動すべきではないか」というモヤモヤがあったからです。告知ページで「社会を動かす計画を作る」という言葉があり、「これだ!」と思いました。

居合わせて感じたことを言葉として刻もうと思います。

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ドコモのCSRの方。
何年助手席にいても運転は覚えられない。だから、ドコモでも社員を子会社の社長にするなどどんどん出している。

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右が宮城さん。低いテンション。テンションが低いおかげで、びっくりせず場に入れた。ローテンションの職人芸。

左が川北さん。宮城さんから「時折厳しい川北さん」と紹介されて、「いつもじゃない?」と返す。
2日間を覚悟した。のぞむところだ!

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まず、テーブルで自己紹介。自分が何者で、この講座でどのような変化を得たいか。

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早速、怒涛のレクチャー!

・お題が正しければそれでよいのか?
・日本の課題は人類が初めて直面する課題。例えば高齢化率3割の社会。
・どうせやるなら、早く、楽しく取り組みたいよね
・どんな活動をするかではなく、社会を変える仕組みをつくろう
・最近では、日本海側の自治会から助けを求められることがある
・NPOはイベント型(年に1回の○○)であっても許される。
・しかし、毎日の生活に困っている。直結している人たちがいる。
・「楽しい」で終わりにせず、誰のためにどう役に立っているのかを明確にする
・1970年代は社会に伸びしろがあった。「あると良いよね」というものがウケた。有機農業、ユニバーサルデザイン。
・今は厳しい時代。選択肢の幅が狭い。人によって優先順位が違う。あれもこれも手を付けるゆとりがない。
・2000年代は、社会にチャレンジするだけで応援された時代。今プレーヤーが増えて選ばれる時代。
・当事者意識大事。思い込み大事。でも、自分の方法が絶対だと思ったらアウト。
・同じガン患者でも傷んでいるところは様々
・今求められていることから、これから求められることに目を向ける
・自分の仕事を大きくしたいのか、早く世の中が変わることを喜びたいのか
・ときには先輩に修行をさせてもらうことも不可欠
・先輩と組める状態になっているか
・こだわるべきポイントは、内側?外側?もし自分を社会変革のための道具とおもうならば外側ではないか?
・もし拡大だけをめざすなら、ふつうのVCに頼めばよい。
・社会を変えたいのならば、活動を大きくすることが成果であるかを疑う。
・「良さそうなことをしたいだけ」ならば、飽きてやめることがゆるされる
・「こんな社会にしたいんです。よそがここをやっているので、うちはここをやります」というスタンス
・必ずしも、自分がスキルのスペシャリストである必要はない
・不得意な領域はできる人に任せる
・大きな現場があり、その中に小さな現場がある。
・オペレーターではなくプロデューサーになろう
・対象者は自分の未来を知らない
・私たちは権限はないが、このままいくとどうなるか、未来を知っている
・いかに顧客の判断を間違わせないか
・一歩先のプログラムは売れない。
・20年前に「NPOの経営」(正確な名前は失念)という本を売ったら全然売れなかった
・川北さんは「すごく大事!」と思ったのに。
・半歩先に咀嚼する必要がある
・人によって重要視する点が異なる
・経営者は「他社との連携」など大きな話題を好み、スタッフは「会議の進め方」を経営者に学んでほしいと思った
・そのときに「連携方法とは?」というセミナーをうち、その中に「会議の進め方」を混ぜる。
・名づけて羊頭狗肉作戦。これができると、経営者も満足するし、送り出したスタッフも満足する
・相手がほしいと思ったことを前だししてあとに、本当に役に立つことを置いておく
・本人はウォンツは持っていても自分の本当のニーズに気づいていない
・本人の希望とまわりが本人に期待するニーズはちがう
・どう言われると「彼ら」は動かざるを得ないのか。
・市議に訴えるとき。たとえ彼らのメインの支持層でなかったとしても、その市に不可欠な人たちだとする。その人たちの声を集約する。

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・当事者がいかに社会とのつながりがうすくなっているか
・つながりを強くするのが私たちの仕事
・この当事者に起きていることの深刻さと普遍性を、情念ではなく事実に基づいて合理的に説明できるか
・対象がおかれている状況を社会に発信する
・もしかしたら、今していることは社会の矛盾の後始末かもしれない。
・本来やるべきことは、仕組みづくりと提案では
・反射的対応から仕組みづくりへ。
・自分たちが想像しているよりも早いスピードで変化を起こす(起きる?)

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・ニーズの多様性と深さを知っているか
・全体像がわかっていないから交渉のテーブルに乗れなかった。
・拡大ではなく進化する
・事業とは目標を合理的に実現するプロセス
・何人必要としていて何人に届いていないのか
・かぞえるくらべるたずねる。くらべるのは相手に相場観を教えてあげるため。(ドコモに「あとの2社はやっていますよ」とか「あとの2社はまだやってなくて、やったら先駆者ですよ」とか)
・思いつくところではなく実証するプロセスに価値
・その調査結果がほしいのは誰か。その人に委託してもらって調査してもよい

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ここまでで、「大切」と思ったことと「もうちょっと知りたい」と思ったことの整理。
・3億円で良いのですか?というのは、阪神大震災のときに無保険の外国人が入院して医療費が実費になる恐れがあったときの話。
・入院している外国人をしらべてどれくらいお金がかかるか集約した。3億円だった。ちょうど厚労省では4000億円の財源等の話をしていた。3億円は誤差の範囲ということで通った

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ここから、ワーク!左が理想で右が現実。
この配置にも意味があるのかも。
よく、右に理想を書くが、ここは左が理想。
「本来すでにできていること」と無意識に思える配置なのかも。

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中央に、理想と現実を書く。まわりにテーブルの仲間が質問を書いてくれる。
それに対して細いペンでアンサー!

本当は認知症で困る人を減らせるはずなのに増える。

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本当は介護に使う社会保障給付費を減らせるはずなのに増える。

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本当はより大きな問題に取り組む勇気があるはずなのにもじもじ。

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ここまでのまとめ。大きな問題を大きいままとらえて苦しんでいた。咀嚼しよう。

みんながコメントをくれた。

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同じテーブルになった仲間たち。
子どもの自信
NPOの広報
気仙沼の若者
オルタナティブスクール
がテーマ。

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午後は先輩社会起業家のトークセッション。
犬や猫の殺処分問題に取り組む奥田さん(右)
子どもの貧困の連鎖を断ち切る今井さん(左)

・自分の専門性のわくぐみを、仕組みを活かして問題をとらえる
・ペット屋さんも「槍玉にあげられる」不安を持っていた
・対立構造ではなく研究仲間になる
・一緒に解決したいです。どうしましょうか?
・検定や認証は便利だが内輪になるリスク
・初期顧客を囲い込むのではなくオープンプラットフォームをつくる
・仕組みができると一般の人の関与が離れる
・自社の効果を言えば言うほど、「自分のやり方」押しになる
・マルかバツかではなく、「こういうオプションはいかがですか?」

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事業中心ではなく課題解決中心。

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どうやって自殺に至るか。

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1日目の最後は調査計画。
・もし今自分たちが提供しているサービスと相手にとって優先度の高い関心がちがったら?→羊頭狗肉作戦!
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だんだん、大きなところから具体的なところに落ちてきた。でも、まだモヤモヤが足りない気がする。

2日目もがんばるぞー!
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