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音楽療法を仕事にしたい人のための、学校の選び方

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            洗足音楽大学                               聖徳大学

「音楽療法士になろう」と思ったときにまず考えるのが、「どこで音楽療法を
学ぶか」ということかと思います。大学や専門学校からあれこれ資料を
取り寄せている方も多いことでしょう。しかし、いざ学校を選ぶときに何を基準に
すればよいか、わからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

音楽療法を学ぶ学校を選ぶ基準は何か。

一言で表すと、「音楽療法を職業として続ける自信がつく環境であるか
どうか」だと考えられます。学校で音楽療法を学んでも途中で仕事にするのを
あきらめてしまうケースも多いので、音楽療法を仕事にしたい人には
この基準が最も重要だと言えます。

では「自信がつく環境があるかどうか」は、具体的にどうやって判断すれば
良いのでしょうか。私は以下の3つが重要な判断基準だと考えています。

(1)医学の知識と即興の技能を十分身につけられるかどうか

一番重要なのが、現場で使う医学の知識と即興の技能がきちんと教えられて
いるかということです。なぜこの基準が大事かと言うと、豊富な医学的知識と
状況に応じた即興の技能があるかどうかが、一般の音楽家とプロの音楽療法士の
分かれ目だからです。クライエント(相手)に必要とされる音楽療法を
提供するためには、クライエントに対するそもそもの理解と適切な音楽の提供が
欠かせません。実際、現場で活躍している音楽療法士さんも
医学的な知識や即興の重要性に関して下記のように語っています。

「現場に出ると、やはり医学的な知識は大事だなと感じます。」
「目の前にいるクライエントがどのような疾病なのか、どのような障害なのか、
基本的な障害や疾病に対する知識の補強はしていかないと。」
「現場で必要だと感じるのは、やはり即興の技術ですね。現場ではピアノを
弾くことが多いので、演奏がワンパターンにならないよう、多くのアイデアや
引き出しを持ちたいとは思いますね。」

               (the ミュージックセラピー vol.07 P.52~の記事より)

たいていの学校では、どのようなカリキュラムで授業が行われるかを
公開しているので、まずはこの二点を中心に「どのような授業があるか」
「誰が教えているか」を、確認してみると良いでしょう。

(2)十分な量と質の確保された実習カリキュラムが存在するか

続いて重要なのが、実習がどのように行われているかです。なぜ実習が
重要かと言うと、実習の内容が現場での仕事に直接結びつくからです。
実習では毎回プランの立案、セッションの実施、振り返りを行いますが、
この中で学生たちは仕事の実際の流れをつかんでいきます。
実際、洗足音楽大学では3年生と4年生の2年間で、資格取得の基準である
270時間をはるかに上回る400時間の実習カリキュラムを組んでおり、
これが多くの音楽療法を行う正職員の輩出につながっています。
(大学への電話調査による)

実習に関しては、ただ量を重ねればよいのではなく、責任あるポジションで
セッションを行うことができるかも重要なポイントです。
現在活躍中の音楽療法士さんから、下記のような意見が出ています。

「学校では実習は3~8人のチームで行っていましたので、チームの中で
積極的な人と、そうでない人と、どうしてもそれぞれに役割分担のようなものが
できてしまうことがあります。」
「グループで実習に行って、やはりその中に頼りになる人がいると、その人に
頼ってしまうところがありますよね。」

               (the ミュージックセラピー vol.07 P.52~の記事より)

実際の現場には一人で向かうことも多いです。だからこそ、いつも
緊張感をもって臨める実習の環境があることが、理想的だと言えます。
実習の時間・場所・内容については学校に問い合わせることができます。
ある程度学校を絞ることができたら、直接電話で確認してみることを
お勧めします。

(3)卒業後も頼れる人間関係をつくれるか

最後に重要だと考えられるのが、先生、先輩、同輩たちと卒業後も
関わっていけるかどうか、です。現在、音楽療法士を大勢で雇用する
会社や施設はほとんどありません。職場に同期がいないからこそ、
困ったり悩んだりしたときに頼れる人間関係が必要になります。
聖徳大学の音楽療法コースでは、毎年1回卒業生を集めて講座を
開いており、この機会が卒業生たちの良い情報交換の場になっています。
(大学への電話調査による)
また、、前述の洗足音楽大学では先輩の後を追って後輩が同じ施設に就職する
ケースもあるそうで、大学時代の人間関係が力を発揮していると言えます。

先輩の数を知るには「いつ音楽療法の学部(またはコースや専攻)が
生まれたか」や「1学年あたりの学生数」を調べるとよいでしょう。
交流の機会の有無を知るには学校に問い合わせてみるのがよいでしょう。


音大で音楽療法を学ぶと毎年200万円前後の学費がかかります。
私立大学の一般学部と比べれば約1.5~2倍、国立大学と比べると
約4倍も費用がかかる計算です。払ったお金が十分身になるかどうか、
ここで挙げた基準を参考に、学校選びをしてみると良いと思います。

音楽療法士を目指すみなさまが、良い学校と出会い、
社会に巣立っていくことを願っております。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

前回の記事で予告した奈良市の事例は現在も調査中でございます。
音楽療法推進室の方が丁寧に現状を教えてくださっています。来週中には
情報をまとめてブログに掲載する予定です。どうぞお楽しみに。
音楽療法の学校を選ぶ基準は、一言で表すと「職業として音楽療法を続ける自信がつく環境かどうか」です。具体的には、医学の知識と即興の技術を十分身につけられるかどうか、十分な質と量の確保された実習カリキュラムが存在するか、卒業後も頼れる人間関係をつくれるかの3つが重要です。
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