最終報告会 終了後に頂戴した声

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NEC社会起業塾の最終報告会。流れはプレゼンテーション10分に講評&質疑15分。

リリムジカ柴田のプレゼンテーションのテーマは半年の変化だった。
大まかな内容は以下のとおり。

元々、私たちは、音楽療法士が仕事を得られないのは社会が音楽療法の良さを
わかってくれないからだと考えていた。しかし、奈良市音楽療法推進室の事例を
知って考えが変わった。彼らは、レクリエーションのニーズに応え続け、さらに
利用者の小さな変化を現場スタッフに伝えていった。そうすることで音楽療法士たちは
現場の信頼を得て、奈良市では現在音楽療法が定着している。私たちも、今は現場の
ニーズを真摯に汲み取り、現場が必要とするサービスを提供すべきだと考えている。

柴田はこのような変化の過程を、自身の心境の変化を交えて話した。

下記は終了後の懇親会で頂戴した声。

・泣き言をいわなくなったのが良い。
・「コーディネータの役割を果たす」とプレゼンにはあったが、
 「育てる」というソリューションもある。
・障がい者のIT支援をしている。今度その団体を紹介する。
・ふっ切れている感じがあった。

・社会人1年目がつくった企業の1年目なんてこんなもん。
 (安心させる感じの言い方で)
・期間中に凹みを経験していないまま、変にメディアに露出して、その後叩かれたら
 もう立ち直れない。凹んでおいてよかったと思う。川北さんに矯正されて良かった。
・やっとスタート地点。だからこそ、次の年が勝負だろう。

・仕事を継続していくためには、「本質的ではないかも」という矛盾を抱えつつも
 受託でお金を回していく必要がある。自分も過去に起業したが、そのとき受託を
 蹴ってしまい、結局続けられなくなったことがある。
・音楽療法業界にも派閥はあるのか?
・予防によって医療費を削減しようとしている自治体がある。そこと組むのも
 良いのではないか。

・6月にまた起業塾に応募するならば、今からの伸びで評価される。
 慢心しないように。
・「スポーツ」が社会的に広がった背景には、学者と現場が手を取り合った
 背景がある。学者が地道にエビデンスを取り、現場は楽しさを追求した。
 だから社会に受け入れられた。
日本臨床美術協会というものがある。ここは、介護予防や認知症ケアを目的に
 美術を活用する技術を教えている。ここの特長は、現場の声を吸い上げて
 ボトムアップでプログラムをつくっている点だ。

・音楽療法という単語を、使わないほうがよいのではないか。
・泣くっていうのがいいね。一生懸命やっているから、泣くんだよ。
・仕事場をつくるという発想から離れたほうがよい。
・NPOにしたらいいのに。NPOの方が協賛しやすい。

・経済性がずっと気になっている。社会性はあるような気がするが、
 ビジネスモデルが見えない。
・障がい者が働く現場に音楽療法的な活動が生きるのではないか。
 知的障害のある方が現場でストレスを感じると、手がしびれる、
 目があわせられない、体が固くなるなどの問題がおきる。極度に
 緊張すると、間に合わせの返事をして後で失敗をすることもある。
 現状、特例子会社等で、休憩中にリフレッシュ時間をとることもある。
・音楽療法は全く知らなかったが、いいなぁと思った。においで過去の記憶が
 よみがえってくるように、音楽でも昔を思い出すことがある。

塾長の川北さんから頂戴したブログコメントは以下のとおり。

専門性は、必ずしも、専業性ではありません。
音楽療法で食べていけるかどうかではなく、
音楽療法を必要としている人々や、その可能性を知りさえしない
方々に、ひとりでも1回でも多く、1分でも長く、音楽療法を
届けていくために、どうすればいいのか。
それに取り組むのが、「コーディネーター」の役割だよね。

社会起業塾という場の意義は、人前で大きな恥じをかけることだったと思う。
人間はすっごく悔しい思いをして、初めて成長する。たとえば手ひどい失敗をしたとき、
「二度とこんなことにならないようにしよう」と思うから、事前にあれこれ考えるようになる。

社会起業塾では、私たちが正しいと思いこんでいたことにガンガン異議を唱えられた。
「音楽療法士を助けたいんです!」と唱えた柴田に、川北塾長が「ならば君は音楽療法士
残酷物語を書きたいのか?」と問いかけた。私たちは、わけがわからなくなった。

しかしそんな経験があって、初めて私たちは社会にきちんと目を向けるようになった。
奈良市の事例に出会えた。1月26日から3月8日までの1ヶ月あまりに総勢48名に
のぼる方々へのインタビューもできた。その間、継続してアドバイスをしてくださった方の
お話も素直に聞くことができた。

私たちは、社会のニーズの代弁者になるべく、引き続き、人の話をよく聞いて、
社会に必要とされる仕事をしたいと思っている。

塾長の川北さんをはじめ、NECのみなさま、ETIC.のみなさま、
半年間本当にありがとうございました。09もよろしくお願いします。
NEC社会起業塾の最終報告会。リリムジカ柴田のプレゼンテーションのテーマは半年の変化だった。
大まかな内容は以下のとおり。
コメント

NPOか株式会社か?

3月に入ってから毎日ブログを更新していらっしゃいますね。
自分の足を使って情報収集しニーズを探す姿勢がすばらしいです!

ところで、「NPOにしたらいいのに。」というご意見にひっかかりました。
私も最近同じアドバイスをいただいたのです。
確かにNPOにすると企業は協賛しやすいかもしれません。
行政の委託を受けることもできるかもしれません。
しかし、NPOは行政の下請けになってしまっています。
行政は、本来行政で行うべき公益事業をボランティア任せにしてるような気がするのです。
ほとんどのNPOが、寄付金を集めることがむずかしく、将来に渡って継続的に良いサービスを提供し続けることは困難な状態です。
本当にNPOにした方がいいのでしょうか?

また、「経済性がずっと気になっている。社会性はあるような気がするが、
ビジネスモデルが見えない。」というご意見とまったく同じご意見を
ビジネス大賞の審査の時に私もいただきました。
お金は感謝の表れで、経済は人を幸せにするための道具だと思います。
社会に幸せを与え、働く人にも幸せを与えるものでなければなりません。
「お客様のために良いサービスを提供して喜ばれる会社になりたい。
リスクは全部自分で背負う。」と覚悟して起こしたことが、
営利目的・儲け主義と見られてしまうのはとても残念です。

管さんはどう思われますか?

Re: NPOか株式会社か?

ひえい さま

熱いご意見、ありがとうございます。

私の意見としては「必要な人に必要なサービスを届けるのに
適切であれば、法人形態はなんでもよい」と思っています。

リリムジカも当初は株式会社という形態に想いをこめていました。
音楽療法を「仕事」にするのだから、NPOではいけない。
こう思っていました。

しかし今では考えが改まって、はじめに述べたようになっています。
それは、フローレンスさん等の事業型NPOの存在を知ったからです。
彼らは行政の下請けというよりも、むしろ行政を動かして
仕事をつくりだしています。

現在の風潮を見るに、社会的な事業を営むには
非営利型の法人形態の方が適している場合があります。

ユーザーからお金を頂戴するのがむずかしいサービスを
提供する場合は寄付が必要なので、なおさらです。

新しい事業が社会に認められないのはよくあることですが、
その際わるいのは社会ではなく事業を起こした側です。
ものが売れないときに「なんで買ってくれないんだ!」
と消費者に憤っても売上があがることはありませんよね。

「なぜ売れないんだろう?なぜ人に必要とされないんだろう?」
こう考えて初めて次の一手が決まります。

NPOか株式会社かを判断するためには、制度上の勉強が
必要ですが、それをふまえてこれから法人形態の切り替えを
検討していこうと思っています。

笑いのネタにしよう♪

コメントへのお返事ありがとうございました。

私も今の苦しみや失敗を笑いのネタにして事業形態にこだわらず
「なぜ売れないんだろう?なぜ人に必要とされないんだろう?」 を追求していきます!
Bad CycleをGood Cycleに変えていきましょう♪
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