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扉を閉めた。開けた。

私の部屋のとなりにはスライド式の扉を隔てて母の部屋がある。
夜メールを打っていると、横になっている母があれこれしゃべってくる。

「お兄ちゃん、今日仕事でおもしろいことがあってね!」
「携帯がこわれた悲しい。家族の写真入ってたのに。」

今日はとくにいろんな会話が飛んできた。
しかし、午前1時。寝る前に書きたいメールが20通ほど。
話しながらだと、集中できない。

「ちょっと今日はメール送らなきゃいけないから話できないよ」
「え~誰に送ってるの?それより台湾行こうよ。」
らちがあかなくて、思わず「お母さんゴメン!今ほんとに忙しいんだ。」

とびらをピシャッ!!

向こう側からは「お願いあけてよー、黙ってるから」
少しこもった声がきこえてきた。
しかし、こっちはメールを書かねばならぬ身。無視。
声は、二言三言で止んだ。


その後5分ほどメールの文面を考えた。しかし結局進まなかった。
だまって涙を流す母の顔が頭に思い浮かんだ。

これがもし自分の子どもだったら(いないけど)、
私はきっと相手をするだろう。いわんや母親をや。

静かに扉を開けた。するする。

「やったぜー!やっぱりお兄ちゃん優しいネ!」
母のうれしそうな声が聞こえてきた。

もう一度閉めようかと思った。けど、開けたままにした。
なんとなくくやしいから、返事はしなかった。

今、隣の部屋からはスースー寝息が聞こえてくる。
 
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