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名刺を100枚交換する研修中の女子に声をかけられた。

私の父は新宿で中華料理屋さんをやっていて、
ときおり余ったお弁当をくれる。
今日も「バンバンジーがあるよ」
ありがとう!新宿南口で待ち合わせをした。
父よりも早く着いたので、メールをしながら待っていると、
「スミマセン、あの、私ナントカトラストのダレダレと申します。
今100人と名刺交換をする研修をやっていて」

(あぁ、あれか)
私は半笑いをしながら、カバンと携帯を持ち替え、
名刺を取り出した。
(大変だね、どうぞ、、)

彼女は名刺を見ながら一生懸命
「ご自身で会社をやられているのですか?
お若そうなのに、すごいですね。」
えぇ、ありがとうございます。

その後父と落ち合い、ありがたくお弁当を
受け取って、荻窪に向かった。

中央線に揺られながら、考えた。
もし自分が半ば認知症のおじいちゃんで家族から嫌われていて、
仕方なく街をぶらついているとしたらどうだろうか?
若い女の子に声をかけられたらトッテモ嬉しいかもしれない。

逆に、その女の子が何らか障害のあるお年寄りや
知的障害のある方だったら。
私は喜んで名刺を受け取っただろう。
こういうことで喜んでもらえるなら!と思って。

、、逆差別じゃないか。
彼女が健康な体を持って、私もまぁ健康であって、
奇しくも出会って、しかし、ムスッと。

自分に矛盾を感じた。悪いことをしたな、と思った。
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