胃ろうについて

知人より特別養護老人ホームの常勤医、石飛幸三さんによる
講演のお知らせをいただいた。
テーマは「平穏死」と「胃ろう」。
じぃちゃんの微かな記憶と知人のお母様の姿が思い浮かんだ。

自分が自分で食事を飲み込めなくなったとき、私は
管(くだ)から栄養を入れる、という手段を選択するだろうか。

特別養護老人ホームに勤めていた妻に訊いた
「胃ろうの人で、話せたりコミュニケーションが取れる人って、いた?」
「いやー、ほとんどいなかったね。」

そうか。となると、胃ろうの人というのはお医者さんが提案して、
家族がそれを了承して、なった、というパターンなのだろう。

「胃ろう」と検索すると、NPO法人PEGドクターズネットワークという
ホームページが出てきた。

胃ろう入門|胃ろう(PEG)について

驚いた。意義とか意味については全く語られていない。
機械の取り扱い説明書のような筆致だった。

お医者さんという職業の一側面なのだろう。
現場のお医者さんは、きっといろいろなことを考えている、
感じているはずである。
それを書けないのは、職業とはいえ難儀だなぁと思った。

今度は「平穏死」で検索してみた。
すると、石飛幸三さんのインタビュー記事が。

お年寄りは平穏に死にたがっている 末期医療を考える~(1)

認知症の場合、胃ろうが必ずしも延命になるとは限らない。これには驚いた。

世界の論文を見ると、認知症の場合はあまり延命に対して効果的ではないのです。もともと体力が低下していて、食べ物を下に送り出そうとする力が弱まっているので、結局、逆流して誤嚥してしまうからです。朝、回診時に既に亡くなっていたという方は、経管栄養の方が多いのも事実です。

さらに、インタビュー記事の最後は、石飛さんが印象に残ったという
ご家族の言葉でしめられていた。

三宅島出身の、あるご家族の方の言葉が印象に残っています。
「病院でお世話になったので、管を入れると言われて断れなかった。こんな母親の姿を見るのは辛い。三宅島では、年寄りは食べられなくなったら水を与えるだけ。そうすると苦しまないで静かに息を引き取る。水だけで1カ月は持つ」と。

これから私たちの親が老いて、胃ろうはじめ経管栄養について選択を
せねばならないときが来るであろう。
あるいは病気や事故によって、自分がただちにそのような状態になるかも知れぬ。

命について、今のうちに考えておいて損はないだろう。


ホスピタリティ★プラネット 市民のための福祉勉強会
 ― 人と人の温かなつながりを広げよう ―

        平穏死のすすめ
― 口から食べられなくなったら どうしますか ―
話題の新刊『平穏死のすすめ』の著者で 医師の 石飛幸三さん

石飛幸三さんはご著書で「終末期の医療行為は、ご本人にとって
幸せなことだろうか」と問いかけておられます。

今年の7月25日に石飛さんが出演なさったNHKスペシャル「食べなくても生きられる」
では、現在、日本に40万人いる胃ろう患者の問題を取り上げ、
高齢者の最期・看取りのあり方を問題提起しておられました。

かつて東京済生会中央病院の副院長(外科医)だった石飛さんは、
がん治療など、治す医療と向き合ってこられました。

5年前から、東京世田谷区の特別養護老人ホーム「芦花ホーム」で常勤医となり、
ケアの現場を目の当たりにした石飛さんは、『平穏死のすすめ 口から
食べられなくなったらどうしますか』を執筆なさいました。

芦花ホームの改革をすすめ、5年前には入居者100人のうち20人も
胃ろうの入居者がいましたが、現在8人にまで減らせました。
現在は8割の入居者が、ホームで、職員とご家族の手で、手厚く看取られています。

ご家族が泊まれる部屋もあります。今回の勉強会では、
「最期まで自分らしく地域で生きる社会づくり」を、
石飛さんの活動を通じて学んでいきたいと願っています。

          記

【日時】2010年9月11日(土曜日)13:30~16:15 (受付13:00) 
【場所】真生会館 1階会議室 東京都新宿区信濃町33番地(JR信濃町駅徒歩1分)   
【参加費】1,000円(障がいをもつ方は500円。介助者は無料)
【申込み】
 メール:info@hospitality-p.jp
 FAX:03-3729-7688
【問い合わせ】 ホスピタリティ☆プラネット 03-3729-7688
【申し込みに必要な項目】
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