仲間が増える理由、増えない理由

インターン生の内山さんが日々の出来事を振り返って成長していけるよう、交換日記をしています。その中で、「人を巻き込む」という言葉が話題になりました。自分なりに思うところがあるので整理します。

私は中学校から大学まで剣道部に所属していました。中学と高校ではキャプテンでした。ただいつも、「どうしてみんなが思うように動かないのだろう?」と悩んでいました。関東大会、全国大会に進みたいのにみんなは本気で取り組まない。スポーツマンガみたいに躍進したいのに全然うまくいかない。「自分が5人いたらどんなに良いか」と妄想したこともあります。5人というのは、剣道で団体戦を戦う人数です。

大学でも悩みは続きました。「どうしたらチームが機能するのだろう?」そう思って組織論を勉強し始めました。あれこれ考えて同期や先輩、後輩に意見を言いました。しかし、先輩の追いコンで事件が起きます。卒業生による芸で、先輩がだいたひかるのマネをしました。「ど~でもい~いですよ。」から続くネタです。アハハと笑いながら聞いていた次の瞬間、心が凍りました。「ど~でもい~いですよ。管君が語る、組織論。」え、マジで?!今まで自分では真剣に語っていたつもりだったのに、これってネタになっちゃうくらい軽い話なんですか?!表面上笑っていましたが、心は完全に折れました。自分には人をまとめる才能は無い・・・。

そんな状態でしたが、ここ1~2年、リリムジカの「人と仲間になる力」について評価をいただく機会が増えました。「リリムジカすごいね。どんどん仲間や応援者が増えているよね!」という具合です。今まで真剣に悩んできた分、集ってくださる方々には本当に感謝しております。では、過去と今で何が違うのか、自分なりにポイントを整理してみます。

1.目標の押し付けよりも、相手の幸せを考える
以前は、自分の目標を人に押し付けていたと思います。自分が限界までの努力をしていないのに、手を抜いている仲間を責めていました。「練習サボるなよ」とか「もっとちゃんとやってよ」とか。ちゃんとって何だ!?一方で今は、相手が相手の思う幸せな状態でいられることが一番大事だと考えています。ファシリテーターの面接のときに、お話いただける限りプライベートなこともお聞きしているのは、リリムジカというコミュニティをとおして一人の人間として幸せになってもらいたいからです。逆に、お互いのがんばりで双方が幸せになる未来が見えにくいときは、一緒にやりません。人間はたくさんいるし、会社もたくさんある。お互いが適合する環境にいるのが良いと思います。どうしてもみつからなかったら、自分でつくればいい。

2.察してくれない相手を責めるのではなく、期待している役割を明確に何度でも伝える
「部下が全然思うように動かない」「もっと気づいて率先して動いてほしい」という声をよく聞きます。私も部活時代、「どうしてちゃんと練習に出ないんだ。」「どうして手を抜くんだ。」と仲間に責任を押し付けていました。期待する行動を相手にしてもらうには、たくさんのコミュニケーションが必要です。いつまでに、何を、どのように、行ってほしいのか。それをすると何が起こるのか。1を聴いて10理解して動いてもらえる関係性も、たしかにあります。ですがまれです。それでは再現性がありません。安定して望む結果を得るには、明確に、何度でも、言うべきことを伝えるのが確実です。

3.起こった結果をすべて受け止める
問題が起きたときに「お前のせいだ!」と罵られたら、どう思いますか?二度とその人を助けたいとは思わないでしょう。今もよく思い出すのが、2年くらい前にファシリテーターの梅田から言われた言葉です。その日彼女はプログラムの途中で「涙そうそう」を歌おうとしました。平均年齢75歳くらいの現場。みなさんは歌をご存知ないのではないか?シーンとなったらどうしよう。とっさに梅田に近寄り、小声で「違うのがいいよ」と言いました。梅田は驚いた様子でしたが受け止めて、違う曲を歌いました。「もしかしたら良くないことをしたかも・・・」そう思ってプログラム後、梅田に声をかけました。「今日、流れを止めてしまってごめんなさい。」すると梅田が言いました。「あのとき自分で考えたかったです。」ハッとしました。そもそも人は自分で考えたいものだ!自分からやろうとすることだから、一生懸命前向きに取り組める。なのに私は固定観念によって、梅田さんが考え実行する機会を奪った。このやり取りがあってから、人に役割を託すときは事前に万全の準備をする。その上で相手の動きや結果はすべて受け止める。このように覚悟しています。

リリムジカのミッションは「音楽をとおして人が自分らしく生きられる社会をつくる」です。強制も矯正もされることなく、一人ひとりが自分の望む未来に向かって最善を尽くす。このような社会にしたいです。まずは、リリムジカに関わる一人ひとりが、自分らしさを一切損ねることなく幸せになれるように努めます。
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