弱いから、できないから、できることがある

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「親の雑誌」がテレビがっちりマンデーにも紹介されている株式会社こころみの神山さんとお会いしました。

マツコロイド等で有名なロボット工学者の石黒浩氏が開発したテレノイド(写真・HPより拝借)を介護の現場で活かせないかとのこと。

興味深かったのが、パーキンソン病の方がテレノイドを見て高い高いをした事例。認知症の高齢者が喜んでかわいがったこともあるそうだ。たとえ、テレノイドをあやつって声を発している人が、ごく普通の大人であったとしても。

なぜ、かわいいとは言えないテレノイドを高齢者がかわいがるのか?それは、テレノイドの明らかなる欠損ゆえではないか。テレノイドに手はない。腕も「あぶないかもしれない」という声に対応してどんどん短くなっているそうだ。髪の毛もなければ脚もない。人を模していることはわかるが、多くの人とくらべると欠損している。

人は、自分より明らかに弱いものを見ると守ろうとする。慈しもうとする。テレノイドを前にすると、普段介護され続けている人にその気持ちが生じるのではないか。パロをかわいがる心理に近いかも。

ぼくらは高齢者に「いかに良いものを提供するか」を考えがちである。しかし、北風と太陽。良質なサービスを与えようとすればするほど、廃用は進む。むしろ、眼前に弱きものをおく。それが、スイッチになるという可能性。

台数に限りがありますが、現在神山さんはテレノイドの可能性を探るべく動いていらっしゃいます。もし興味がある介護施設事業者さんがいらっしゃいましたら、テスト利用できると思いますのでお声かけください。

「ロボット工学者石黒浩氏開発のテレノイド、来たる!」なんてしたらちょっとしたイベントになるかもしれません。
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