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地域で暮らす認知症の方のオペラプログラムから学ぶ

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東京都健康長寿医療センターの伊東美緒先生、菅亜希子さんにおつなぎいただき、
スコットランドの介護・福祉の研究者ルイーズ マケイブ(Louise MacCabe)先生にお会いしました。

オペラ運営会社(以下オペラ会社)の取り組みの観察研究の話が興味深かったので内容をメモします。
(わたくし英語が得意ではないので、情報が一部誤っているかもしれません汗)

◎何を意図した取り組みか
・地域で暮らす認知症の方が社会に出ること
・オペラはスコットランドでも日本と同じように、必ずしも身近なものではない
・オペラ会社にとっては、オペラを社会に広めると考える意図があった
・家族や知り合いを呼んで認知症の方がパフォーマンスをするのが良いのかわるいのかは、実は予測がつかなかった
・プロの人と一緒に何かをすることが認知症の方の自信になるのではという仮説もあった

◎構造は?
・対象者は地域に住んでいる方
・当初22名の認知症の方とその介護者22名、44組が参加
・やる人は募った。介護者がいない人にはボランティアがついた
・毎週全員が参加したわけではない
・最後の発表は27名。人によっては、選択の結果、参加しなかった人もいる
・期間は3~4か月。計12回程度の練習を実施
・オペラ会社のメインスタッフは5名~6名。歌手、演奏家、映像関係のスタッフ、デザイナーなど
・加えてボランティアスタッフが入った
・オペラは歌、ダンス、演技。様々なものの組み合わせだから効果があるのでは
・音楽とか舞台に合わせて服も用意する。
・インターネットで関係する動画も見れる。これは4クール目の動画。

◎財源は?
・詳しくは不明。ただ、募金が使われている
・スコットランドは慈善事業、チャリティが盛ん
・オペラ会社も出しているが、チャリティも活用している

◎練習はどんな感じか?
・毎回、いきなり練習ではなかった
・ランチをしたり、お話したり、ウォームアップしてから取り組む
・「愛」というテーマについて歌詞をつくったこともある
・オペラ会社の人は、はじめはメインのストーリーを用意したが、一緒につくっていくことになった
・いろんなピースをつないでいくことになった

◎配役は誰が決めた?
・最初はオペラ会社のスタッフが決めるつもりだった
・けど認知症の人たちに自分で決定したい気持ちがあった
・オペラのひとたちが全部決めるわけではなくなった
・オペラスタッフは認知症にくわしいわけではないのでやっていくなかで調整を加えていった

◎取り組みをどのようにどうやって評価した?
・インタビューによって評価した
・ただ、話すのが難しい方もいる。そういう場合には参加しながら観察する研究者がいる
・ビデオをみながら、笑っているか、コミュニケーションをとっているかの確認もした

◎どんな結果が得られたか?
・たとえば身体的な変化。アクティブになったし自信がついた
・介護する人も認知症の人もオペラが得意ではない。練習の中で対等になる。
・オペラっぽい表現ができるようにもなった
・参加者の中には特技がある方もいた
・ダンスが得意な人はそれを活かした
・普通のイベントだと忘れているけれども、このイベントは覚えていた
・なぜ覚えたか?おそらく音楽はただの記憶ではない。
・通常の出来事の記憶と音楽は違う。だから覚えていたのではないか。
・音楽と言葉と感情がからまっているので単に出来事を記憶するのとは違う
・オペラ会社人にも変化はあった
・最初、研修をした上でオペラ会社の人は進行したが、伝わらなかった
・なので改めてアルツハイマー協会の方に来て研修してもらって改善した

◎今後の課題は?
・3~4か月のプログラムが終わるとそこで切れてしまう
・研究や企業企画の取り組みは、期限が限られている(助成金)

◎管感想
結果の中で「認知症の方と介護者が対等になった」という点が印象に残りました。
ケアされる、ケアする日常の中で、両者の対等性に気づく機会は多くない。
「おんなじなんだ」と感じることで、双方相手に対して抱いていた思い込みが解消される。
リリムジカがつくる場においても、普段とちがう「素」が出るようにしていきたいです。
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