高島平が変われば日本が変わる。日本が変われば世界が変わる。



1970年代から住民の入居が始まり、2万人以上が住むと言われる高島平団地。
現在この団地では、人口減少と高齢化の問題が深刻だ。そんな高島平に、
地域再生に取り組む若き社会起業家がいる。

今年大東文化大学を卒業し、現在同大学の環境創造学部事務室に勤める
井上 温子さんだ。彼女は高島平を住宅都市の未来の縮図と捉え、活動している。

なぜ高島平は住宅都市の未来の縮図だと言えるのか?それは、高島平が
日本の集合住宅の中で、早期に入居開始が始まったからだ。したがって高島平では、
他の団地よりも先に人口減少や高齢化が進行する。すなわち高島平は他の地域の
未来を映す鏡なのだ。


高島平において、現在表面化している問題は、学校の統廃合、住民の高齢化など
山積みだ。しかし私は、井上さんの活躍には大いに期待できると考えている。

理由は二つある。

一つめの理由は、井上さんが、自らが手がける地域を「高島平」に絞っているからだ。
大学生など若い方で地域に興味のある方にありがちなのは、「どの地域か
わからないけど、とにかく地域のことをやりたい」というパターン。「とにかくやりたい」
というのは、仕事をする際の最初の動機としては大いに歓迎だ。しかし、興味が
広いままでは、具体的な問題の解決には至らない。なぜならば、総論を
勉強している限り、それぞれの地域が抱える本当の問題は分からないからだ。

その点、井上さんは地域を絞っている分、問題にアプローチをしやすい。

高島平に住む高齢者は何を望んでいるのか?
高島平に住む大学生は何を望んでいるか?
高島平に移り住んでくる人は年間何人いるか?
彼らは何を求めて高島平にやって来るのか?

地域を絞ったおかげで問いを立てやすくなっている。

「問いが立つ」ということは、問題解決の第一歩だ。きちんと問いを立てて、
その答えを探っていくことで、高島平の問題は少しずつ解決していける
のではないか、と考える。


井上さんの活躍が期待できると予想する二つめの理由は、彼女が大きなビジョンを
持っているからだ。この記事のタイトル「高島平が変われば日本が変わる。
日本が変われば世界が変わる」は、彼女がいつも声を大きくして語っている言葉だ。
彼女が大きなビジョンを語ることで、彼女のまわりには続々と応援者が
集まってきている。たとえば彼女の応援者の中には、盲ろう者の就労支援で有名な
手がたりの田辺大さんが居る。

もし彼女の関心が高島平だけにとどまっていたら、彼女は周囲の応援を得ることが
できなかっただろう。人は、自分と関心の無いものには興味を示さないからだ。
言ってしまえば、たいていの日本人にとって、高島平の動向など関係がない。
しかし、彼女は常に私たちに、私たちと高島平の関係を示そうとしている。彼女は
私たちにこう、投げかける。「高島平の未来と、私たちの未来はリンク
しているのだ。」と。このような情報発信の仕方をすることで、彼女は人々を
巻き込んでいるのではないか、と考える。


高島平が抱える問題の真因を究明すること。高島平が変わって具体的に日本の何が
変わるかを明確に示せるようになること。この二点が、現在の彼女自身の課題だと考える。
なぜならば、今、何が高島平を理想的でない状況にしているのかがわからない限り、
問題に対応しようがないからだ。また、高島平が変わることで、日本が具体的にどう
変わるのかが明示されない限り、彼女は継続的な社会的応援を得ることはできない。
もし彼女がこの二つを明確にすることができれば、彼女は地域再生のプロとして
ハイスピードでキャリアを駆け上がっていくだろう。

今後の彼女の活躍に期待をしたい。


ご参考までに 高島平再生プロジェクト
          井上温子さんのブログ
コメント

ありがとうございます

自分でコメントして良かったかな?
ビックリしました!!
すごい分析力と文章力に拍手です(笑)
私のあの未完成過ぎるブログを紹介してくれてありがとうございます・・・^^

コメントありがとうございます!

ありがとう。見てくれていたんだね。
コメントもちろん歓迎です。
これからもお互いがんばりましょう!
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