日本と欧米の音楽療法事情(比較)

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10月後半に、「ただ音楽療法士を助けたい!と言っているだけではだめだ」という反省を
してから、音楽療法のことを再度真剣に勉強するようになりました。昨年初めて音楽療法の
ことを知ったときの初心に戻って、日々音楽療法のことを調べております。今日は
音楽療法についての日欧の比較記事を発見したので、それをまとめて載せます。

記事は音楽療法業界の重鎮、村井先生へのインタビューをまとめたもの。わずか
1ページの記事ですが日本と欧米の比較の概観が分かりやすく述べられています。

記事によると、欧米の音楽療法士は日本の音楽療法士と比べて専門職としての
色合いがかなり強いようです。特に医学の知識が深い。村井先生によると、
「イギリスでの発表で、フロイト、ユングが出てくるのは当然ですが、プラウトやコグートなど
我々が知らないような精神分析医の理論が文面に出てくる」とのこと。慶応義塾大学
医学部精神神経科教室に在籍されていた村井先生がおっしゃるのだから、かなり
深い知識が欧米では共通のものとされているのでは、と推察されます。

比較のために08年8月に行われた第8回日本音楽療法学会学術大会の要旨集を
めくったところ、口演発表部門の要旨の中で、先行研究からの引用があったものは、
86件中14件でした。(※1参考文献のみの記述も数に含みました
※2対象者を分析するために先行するフレームワークが使われているものは14件以外
にも数多くありました)理論の引用が存在するかどうかが一概に研究の価値を決める
ことにはなりませんが、研究が科学的であるか否かを示すひとつの指標にはなるでしょう。
仮に音楽療法が今後、医学の一領域としての発展を目指すならば、先人の研究を
踏まえた議論が一層増えていかねばならないと考えられます。

なお、他にも注目すべき比較があったので、記事をまとめて表にしてみました。
個別の事例がかなり捨象されており、また2008年現在で状況が変わった部分も
多いと思いますが、この枠組みをもとに、今後も調査を進めたいと考えています。


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